性教育学校
第11章 休日
「ーー・・・で、ここは大浴場」
「・・・ほんとにホテルだ・・
いや、それ以上」
「ここは文句なしの住み場だよな
まさに天国」
渓人は自慢気だった
「・・ゲーセンあるから
ちょっと寄ろうぜ」
渓人はゲームセンターに行った
あたしも後についていく
「最近来てなかったんだよなー」
渓人はクレーンゲームを始めた
「・・・っわ、すごい・・」
1発でくまのぬいぐるみを取った
「・・・天才」
「クスッ」
あたしは笑ってしまった
「なに?」
「なんかいつもの渓人じゃない~っ
ちょー子供って感じ//」
あたしは爆笑してた
こんなに笑ったのひさしぶりだった
渓人はなにも言わず
恥ずかしそうにしていた
「・・ねえ、これ取って♪」
「任せろ」
渓人がやると
簡単にぬいぐるみが取れてしまう
「・・ほら」
「ほんとにすごい・・
なんで簡単に取れるのよ」
「知らねえけど
ガキの頃から得意だった」
1つ小さな事だったけど
渓人を知れてうれしかった
その後
案内なんか忘れて
ゲームセンターで遊んでいた
ホッケーや
太鼓の達人や
カートレースなど
「・・・あ~楽しいっ♪」
「今日は珍しく元気だな
いつも元気じゃねえし
すぐ泣いてっし
お前笑ってたほうが
ずっといい」
「・・・なに、改まって・・」
確かにいつも泣いてたあたしが
とても幸せに楽しんでいる
渓人のおかげなのに
気付いてないんだろーなぁ
渓人はあたしの無邪気な笑顔に
驚いたようだ
「腹減ったし、フーコ行こうぜ」
「うん♪」