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【リレー小説】ルイーダの酒場 2

《ドラクエの世界でみんなで冒険しよう!》


ドラクエの世界観でオリジナル二次創作をリレー小説で書いてみませんか?
ドラクエの世界観なら、どんな物語でもOKです。
ただしドラクエの世界を楽しむためにも脱線しすぎにはご注意ください。


《ルール》
*ドラクエ好きなら、誰でも参加OK
*初めましてなどの挨拶はなし
*基本は三人称(場合によっては一人称もあり)
*前の人の文章を読んで話を繋げる
*順番は決まってないので、被った場合は先に書いた人の文章を優先する。またはうまいこと繋げる。

ドラクエ好きだけど文章苦手で…うる覚えで…という方でも大丈夫。一行のみの参加でもOKです。とにかく繋げてドラクエストーリーを楽しもう!
ルイーダの酒場で待ってるよ(*^ω^)ノ


【登場人物】
ムト(盗賊→バトマス)
パーム(マジシャン→魔法使い)
レミファ(遊び人→賢者)
イワハシ(商人→武闘家)
ヤス(魔物系YouTuber)
ヒロ(魔物系YouTuber)
サチ(ヤスの妻、ヒロの母)

トロル(テヘペロ)
はぐれ爆弾メタル岩(クランチ)
キメラ(つばさ)
ベビーパンサー(はやて)


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そして……隅でゴロゴロするクランチも、
はぐれメタルとしての防御力と、
爆弾岩としてのメガンテの威力が、
どんどん増していた。

そうしてクランチが、
地上最強兵器と化していっている事に、

馬車にいる者達も、
一度はクランチでカネミツを殺そうとしたムトも……

幸いなことに、誰一人、気づいてはいなかった。

62 「よっしゃあ! あともう少しでレベル20だ!」


血眼になって、はぐれメタルを探すムト。
しかしここまできて、なかなか見当たらない。


実はコンペイの塔に住む魔物たちの間では、はぐれメタル狩りをするムトたちの噂で持ちきりだった。
それはその界隈を支配する中ボスの耳にも届いており、これ以上レベル上げをさせるわけにはいかないと思った中ボスはムトたちを排除するべく、コンペイの塔に向かっていた。


「あれ? あの空に見えるのなんでやんすかねぇ」

「ん? あれは……」

「魔物の大群!?」

「しかもでかいのもいるぞ!!」


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ただ事じゃない魔物の大群に、馬車組は馬車の中で大騒ぎ。

「ヤバいぞ! コイツはヤバいヤツだ! しかも、塔(こっち)に向かって来てるぞ!」

ヤスはプロ根性で、一人馬車の外に出ては、カメラで魔物の大群を撮り続けている。

「いや、撮ってる場合じゃないよ、父ちゃん! 中にいるムト達が危ないっ! 早く知らせないとっ!」

「よしっ、俺が知らせに行くでやんす! 一応、クランチも連れて行くでざんす! ヒロ達は、ここで待っててくれでごわす!」

イワハシは、久々の戦いに腕が鳴るぜと はにかんでから、クランチを抱えて馬車から飛び出して行った。

64 イワハシはクランチを抱えたままでも、次々とモンスターを一人でなぎ倒す。

ゴールドフィンガー、タイガークローと必殺技の連続。

クランチは、お前大丈夫かといった目でイワハシを見ていた。

ムト達は、おそらくはぐれメタルの発生率の高いフロアにいるはず。だが、そのフロアからは、上空は見えない。

階段とエレベーターを使いムト達がいるフロアに辿り着いた。

「ムトのだんなぁーーっ!」

その声に気付いたのか、パームが振り返る。

「あれ、イワハシ。なにしに来たんだ?」

「おぉ、パーム。いま、魔物の大軍が、上空からこの塔に向かっているぞなもし」

「はぁ!?」

「火の気のないところで、急に火がボッと出て、囲まれるように増えたらやつがあらわれる」

「うん、よくある登場やね」



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なんて話していたら……

炎がムト達を囲うようにいくつも付きだし、

それらが姿を変え、魔物となって現れた!


「……ほら。やっぱりな」


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確かにお約束的な登場だったが、現れた魔物達からは、とんでもねぇ殺気を感じ、ムト達は緊張感を持って身構えた。

「おうおうおうっ、お前らぁっ! いつまでも調子にのってんじゃねぇぞ、ゴラァッ!」

と、魔物の大群の中でもっとも偉そうで強そうな中ボスが、人をなめるように顔を上下に動かしながら、ムト達に凄んできた。

「ていうか、何でチンピラみたいな絡み方なんだよ。ドラクエの世界観を大切にしろよ」

67 「しょうがねえだろっ! 俺を思い付きで作って出したヤツが詳しく書かねぇから、俺は名前も姿でさえもあやふやなんだよッ!!」


姿が黒いモヤモヤ状態の"中ボス"は不満を辺りに撒き散らした。


68 「ちょっと待て、なんでお前達から話しかけてくる?」とパームが魔物達に言う。

「どういうことだ?」

「普段なら、俺達から話しかけてから戦いがはじまるものだ。それ以外なら、俺達が真横スレスレに通ったとて、お前ら正面向いて微動だにしないじゃないか」

「そこまで本作を忠実に再現するかっ!
本来なら別のダンジョンで貴様らを待つつもりだったが、俺達のかわいい部下のはぐれ共が片っ端からやられてると聞いて黙ってはいられなかったんだ 」

「だったら、お前らを倒したら、なにがもらえるんだ?」とムトはブーメランの先を突き付ける。

「魔王の塔の入り口の鍵だ」

そのやり取りを見ていた、戦いにはまだ参加出来ないイワハシが、

「今のレベルでは、まだあの中ボス相手では苦しいぞい。クランチがいけば、さすがに全滅まではいかないが、かなりのダメージが与える事が出来る。だが、そうなれば……」

クランチが自爆すれば、ムト達にとって有利な戦いが出来る。

だが、それは、今まで一緒にいた仲間を失うことになる。

「やっぱり、お前を失いたくないぞ」とイワハシは気持ちを吐いた。

だが、クランチは、転がった。
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クランチという仲間を失いたくないと思うのは、イワハシだけではなかった。

「クランチ、ダメだっ! 戻ってこい!」

ムトも、

「やだぁクランチ、ドカーンしないでぇ!」

レミファも、

「みんなで力を合わせれば倒せるから!」

パームも、

「うがうがうがぁーっ!(友達がいなくなると、オイラ悲しいぞ!)」

テヘペロも。

そして、馬車に残るヤス・ヒロ・はやて・つばさも。

みんなみんな……クランチを失いたくはなかった。

けどクランチは、強敵から仲間を守るため、

どんどん転がっていく。

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転がっていったクランチは、キャラクターボヤボヤの中ボス達の元へ。

「ああん、何だぁお前は。はぐれメタルと爆弾岩を足して2で割ったらような姿しやがって」

まさに、そのとおりである。
(↑ちびま○子ちゃんのナレーション風で)

「まぁいいや、こうしてくれよう。うりゃあーっ!」

中ボスは大きな剣を、クランチの脳天めがけて振り下ろした!

中ボスの攻撃!

ガキィーン!

「ーーーーっ、しっ……しびれたぁ……」

ミス! クランチにダメージを与えられない上に、中ボスは痺れてマヒした。

他の手下達も、クランチに攻撃を試みるも、全員痺れてマヒる。

レベルが上がりまくり、はぐれメタルとしての防御力が半端ねぇことになっているクランチには、もう誰一人、キズ一つすら付けることは出来なかった。

「クランチぃっ! もういいから、戻ってこいでやんすー!」

イワハシの呼びかけに、クランチは少しだけ振り返り、

ニコッと微笑んだ。

そして――


「メ(……みんな、ありがとう)」

「ガ(もし、また生まれ変わったら)」

「ン(僕のことを)」

「テ(仲間にしてね)」


「クラ――」


レスが上限に達しています。
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