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【リレー小説】ルイーダの酒場 2

《ドラクエの世界でみんなで冒険しよう!》


ドラクエの世界観でオリジナル二次創作をリレー小説で書いてみませんか?
ドラクエの世界観なら、どんな物語でもOKです。
ただしドラクエの世界を楽しむためにも脱線しすぎにはご注意ください。


《ルール》
*ドラクエ好きなら、誰でも参加OK
*初めましてなどの挨拶はなし
*基本は三人称(場合によっては一人称もあり)
*前の人の文章を読んで話を繋げる
*順番は決まってないので、被った場合は先に書いた人の文章を優先する。またはうまいこと繋げる。

ドラクエ好きだけど文章苦手で…うる覚えで…という方でも大丈夫。一行のみの参加でもOKです。とにかく繋げてドラクエストーリーを楽しもう!
ルイーダの酒場で待ってるよ(*^ω^)ノ


【登場人物】
ムト(盗賊→バトマス)
パーム(マジシャン→魔法使い)
レミファ(遊び人→賢者)
イワハシ(商人→武闘家)
ヤス(魔物系YouTuber)
ヒロ(魔物系YouTuber)
サチ(ヤスの妻、ヒロの母)

トロル(テヘペロ)
はぐれ爆弾メタル岩(クランチ)
キメラ(つばさ)
ベビーパンサー(はやて)


31 コンペイの塔。

エレベーターで上がるところまでくると、四人は、とりあえず外に出た。

ムトは体をさする。

「空気が冷たいな。さっきエレベーターの中に、63階まで上がるってあったから、ここがそうだろう」

「おい、ここはヤバいな。真ん中に大きな穴がポッカリあいてるぜ」

イワハシは黒い大きな穴をのぞき込むと、思わず吸い寄せられそうになった。

「ただ、下りる時は階段でいこうぜ。宝箱があるかもしれないし、命の木の実とか素早さの種とか儲けじゃん」とムトが言う。

「あ、それなら階段で上がってるヤスさんとパームが集めてくれてますよ」とレミファが答えた。

早く導きの手綱を手に入れ、馬車をもらって、勇者になってからアリアハンの城に行かなければならない。

ムトにしてみれば、イワハシとテヘペロの二人で片付けられるモンスターがいるこの塔で、経験値を稼いで早くレベル20に上がりたかった。

まだ階段はありそうだ。柱をよけ、穴に落ちないよう、なぜか空が広がる塔の端スレスレを歩く。

「ひやぁ、一歩踏み外せば、落ちてまうな」玉が縮み上がるのを感じたイワハシは、はにかむことを忘れていた。
32
すると、

「っ、きゃあああっ! お、お、落ちるぅ~!」

強風に煽られたレミファが落ちそうになり、ジタバタと両手を羽ばたかせバランスを戻そうとしたら、

硬貨を一枚ポロリと落としてしまった!

硬貨はヒュルルル~と落下。あっという間に見えなくなってしまった。

「あぁ~、1ゴールド落としちゃったよー」

「何やってんだよっ! 1ゴールドでも貴重なお金なのにっ!」

「えーん。ごめぇーん……」

ムトに怒られたレミファだか……

ものすごい高いところから落下していった硬貨は、

たまたま塔の周りを歩いていたはぐれメタルにクリティカルヒット!

ーーはぐれメタルを倒した!

偶然、はぐれメタルを倒したことを知らないムト達は、

「……ん? なんか知らないけど、経験値が増えて、レベルも上がっていってる気がするぞ?」

「私も。そんな気がするー」

「オレもでやんす」

「うが(オイラも)」

謎のレベルアップを体感したのであった。

33 ついに最上階まで来た。

おそらくここに、導きの手綱があるに違いない。

床には孔はなく、しっかりとしている。

レミファは恐る恐る歩く。

「いきなり抜けて落とし穴はやめてよぉ~。こんなところから落ちたら……」

「大丈夫、生きてるから」ムトがあっさりと答える。

奥に祭壇のようなものが見えた。

イワハシが指をさし、「きっと、あそこにあるぞ」と言ってかけよる。

すると、祭壇の前に鉄工所で溶接をするときに使う、仮面のような物を被ったゴリゴリのマッチョが現れた。

イワハシは狼狽えるが、とりあえず話しかけようとすると……

『待った! 貴様ら、こんなところになんのようだ。ほほう、まさかどんな暴れ馬でも手懐ける導きの手綱を奪いにきたのか?
そうはさせるか、ならばこの俺、を倒せばくれてやる 』

塔賊首領と塔賊A、Bが現れた。

こっちは、近寄っただけで、まだなにも言ってないそばからの、突然の戦闘。まったく、こいつらの問答無用の姿勢はどうしたものか。しかも仲間が増える。

イワハシ、テヘペロ、レミファ、ムトが攻撃と援護を繰り返す。

だが、敵は強い。

34 苦戦が続くなか、ここで奇跡が。

テヘペロの痛恨の一撃が首領に決まった。

さらに、イワハシの疾風脚での会心の一撃。



ザコは倒した。

「いや、先に首領を倒せや!」

体力を消耗したのか、攻撃をかわしていたムトにもダメージが積もる。

レミファも、ベギラマを唱えられない。

ザコがいなくなったせいか、回復呪文を唱える者がいなくなった首領は、ただひたすら攻撃するのみ。

だが、レミファは死んでしまい、言葉が赤くなった。

「やべ……イワハシ、テヘペロ! 頼んだ!」奇跡が起これとムトは祈りの指輪を手に当て念じた。



MP復活。

「うそやろ!」

使ってみて、初めて効果がわかるものがある。

ムトの援護のかいあって、ついに……首領を倒した。

『ククク……バカなやつらめ。この祭壇には導きの手綱はない』

「なんだと!」

『あるのは……スカイドラゴンの卵……グフッ』

「そっちの方がすごいやん!」

すると、後ろから「おーい」

パームの声がした。

「ようやく上がってこれたよ。導き手綱、52階にあったわ」

「……俺ら、なにしにここまで来たんだ?」


35 レミファはパームが途中の階で拾ってきた、世界樹の葉で生き返った。

「宝箱もあまりなくてさ、満月草と目覚めの花と薬草くらいしか無かった」

「のちのち、まあまあ使うことなく余りそうなアイテムばっかりだな」

「だけど、この塔、はぐれメタルむっちゃいるぞ。俺、攻撃力無いから耐えるか逃げるかしかしなかった……」

メンバーはしばらくの間、塔の中に滞在した。




36
パームの言うとおり、塔の中をうろつくだけで、はぐれメタルが次々と現れた!

「あーたたたたたっ!」

武闘家・イワハシは、はりきって会心の一撃をかましまくり、レベルアップに貢献し続けた。

だが……

「ちょっと待てっ! イワハシ、その腹はなんだっ!?」

ムトは、イワハシの異常なメタボっぷりに、はぐれメタル10匹目を倒したところでやっと気づいた。

確かに意識して見ると、イワハシの腹は、「臨月に入ったのですね」というぐらい、大袈裟に膨らんでいる。

「いやぁ、バレちゃいましたかー。実はこれ……コレなんでやんすよ」

と、イワハシは恥ずかしそうにはにかみながら、腹をチラ見せした。

「っ! お前、それってまさかっ……!」

そう。イワハシは――塔の最上階にあった、あのスカイドラゴンの卵を、腹ごとさらしに巻いて、密かに温め始めていたのだ。

「上手く孵化すれば、新たな仲間のモンスターが誕生するかもでやんすよ♪」

イワハシは、聖母・マリアぐらいの愛溢れた眼差しで、卵を優しくなでなでした。

ムト達はイワハシに、ついほっこりとしてしまった。

その隙に、はぐれメタル達は逃げ出した!
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「イワハシぃー! てめぇが柄にもないことをするから、はぐれメタル達が逃げちまっただろうがぁっ!」

「そんなぁ。ムトの旦那ぁ、それは言いがかりってヤツでっせ~」

とまぁ、そんなこんながありながらも……ムト達は、はぐれメタルで経験値を稼ぎまくって、レベルをガンガン上げていった。

そしてようやく、プリティー賢者のムトは、レベル20を越えることが出来た。

他の仲間達も、モンスターが思わず逃げ出してしまう程の高いレベルにまで達した。

38 ムトはダーマ神殿に向かう。

レンジャーになるためだ。

「レンジャーになってレベルを上げれば、勇者になれるな。みんなはどうする?」

レミファは、賢者のままで続けるという。

イワハシも会心の一撃が出やすいため、武闘家のままでいくという。

パームは、

「少しでも戦いに参加したいから、魔法戦士になる」と言い切った。

「それは頼もしい。さあ、ダーマに向かうか」

とキメラの翼を投げたると……、

『ゴインッ!』

天井に頭をぶつけた。

「いってぇぇぇーっ、塔の中でも頭をぶつけたっけか? 洞窟だけじゃないのかよ」ムトは目を赤くして痛みをこらえる。

「イテテテ、だったら、この塔の外側から飛びおりましょう」とパーム。
それにイワハシが返す。

「なにを言うとる、こんなところから飛び降りたら、セリフもコマンドも赤く表示されちまうぜ」

「大丈夫ですよ、みんな僕についてきて」

と、パームは塔から飛び降りた。

「ええい、いったれ!」とムトが続く。

「卵は守る」とイワハシも続く。

「やだもう、おかあさーーん」レミファも飛び降りたあと、ヤスもカメラを撮りながら落ちていった。
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「おぉーーーーっ!!」

「だぁーーーーっ!!」

「卵ぉーーっ!!」

「きゃあーーーーっ!!」

「うがぁーーーーっ!!」

「カメラは止めねぇーーーーっ!!」


落ちていく落ちていく。

みんなどんどん下へ落ちていく。

40階……30階……20階……10階……

そして、もうすぐ地面へ。

さぁどうなる!? ムト達の命!





40 無音で着地する一同。何事もなかったかのように、ルーラでダーマ神殿へ……

天井に頭をぶつけて激痛を負うのに、なぜ高所から飛び降りて傷一つないのだろう?

スライムの攻撃ならHPが1くらいは減るのに……そんな矛盾も感じつつ、大神官カネミツの前に。
パームは、魔法戦士になりたいと大神官に懇願。本来なら、戦士に転職してからレベルを積んで魔法戦士となるのだが、いろんな意味で特別に魔法戦士となった。

ムトが大神官カネミツの前に立つ。

「またお前か」

ダーマ神殿大神官が絶対言わないであろう言葉を、ここではハッキリという。
ムトは不適な笑みを浮かべる。

「ようやく会えたな」

「しょっちゅう会ってるような気がします」

「仏の顔も三度までって言葉を教えてやる」

「はて、私がなにかしましたか?」

パームとイワハシがムトを止める。

「落ち着きなはれ、ムトの旦那! いま、やってもうたら、二度と戻れまへんで」

「モゴラモ!(ベギラマ!)」

パームがとっさに口を塞いだおかげで、呪文を食い止めた。

ムトはその手を払い除けた。

「貴様のせいで、生理痛に悩まされてんだよ!」

レスが上限に達しています。
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