突然、運命に奪われちゃいました
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美形中の美形
そう、お礼。君は通学中だし、時間は取らせないようにするから……
ね? いいかな?
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マドカ
もももももも、
もちろんですっ!
遠慮なくいただきますっ!
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マドカは吃りながらも、二つ返事でお礼とやらを受けとることにした。
美形中の美形は、ウハウハ喜ぶマドカの様子を見て、安堵の笑みを浮かべる。それもまた、極上だった。
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美形中の美形
それは良かった。
じゃあさ、ちょっとこっちに来てくれる?
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マドカ
は、はいっ!
(わぁー、お礼って何だろう?
カフェかどこかに入って、お茶でもご馳走してくれるのかな?
そしたら、その時にSNSの交換をば……フフフッ)
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マドカは内心、目論見した。
しかし、美形中の美形が誘導したのは、カフェとかそんな洒落た場所ではなかった。
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マドカ
……え? ここですか?
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美形中の美形
そう。ここ♪
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マドカ
ここで……お礼ですか?
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美形中の美形
そうだよ。
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