キラキラな少女漫画っぽさと切ない文学小説っぽさの両方を楽しめる作品です。
キャラクターが生き生きと自由に動いていて、主人公一点ではなく、各キャラクターにスポットを当てているので、各登場人物への愛情も感じます。
読書感の「うんうんっ」「あぁー(切ないとかそうなるのー?みたいな)」って感じと少女漫画を読む時のような萌えっ……、きゅんっ(はーと)っていうのを味わえる贅沢な作品だなあ。と思います。
自分の推しを見つけて読んでみると楽しいです! 私は竹邑くん推しです。
そして、読後、妄想も広がり、ニヤニヤです。
ほろ苦×ぴゅあきゅん、ごちそうさまでした!
Melty Life
完結[作品説明]
私立淡海ヶ藤高等学校、二年の花崎水和(はなさきみわ)。
演劇部に属する彼女は、学内において、そこそこ名が知れていた。
学校理事の孫息子・来須千里(くるすせんり)と、
校内一の不良・竹邑ゆうや(たけむらゆうや)。
人知れず親友同士の彼らは、水和に密かな想いを募らせていた。
ついに彼らが告白を決めた、二年の終わりのバレンタインデー、
「「友達からで、構いません!!」」
チョコレートを差し出す二人の前に、
思わぬ恋敵が現れる。
一年生の宮瀬あかり(みやせあかり)。
中性的で謎めいた雰囲気をまとう彼女は、密かに女子生徒達の間で人気があった。しかし適当な少女と肉体関係こそ結んでも、プラトニックな告白に応じたことのなかったあかりは、入学前から水和に恋していたのである。
「ファンとか、憧れとか、そんな気持ちじゃ収集つきません。迷惑ですよね。あたしこそ変、っていうか、気持ち悪いストーカーだと思います……」
「そんなこと、ないよ」
「じゃあ候補に入れて下さい」
水和をとりまいて交差していく、
少年少女達の想いの行方は?