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ひねくれショタと変態大学生の平和的日常

第1章 大学生がやって来た。

「みんなごめんな。それじゃあ、体育館に行かないで屋上でサボッてたアホがいるから、もう一度大学生の子に自己紹介してもらいましょう。」

誰がアホだくそ。ほんとに、先生がそんな言葉遣いでいいのかよ。どうやって、教免取ったんだよ。


――うざい! さっきからずっと大学生の奴が俺を見てくる……。相手は、周りに悟られないようにチラチラと見てきて、周りは気づいていないようだが、とても普通とは言えないような環境で育ってきた(その話は今度するが)俺には、あいつが誰のことを見ているかなんてすぐわかる。はっきり言ってキモい。

確かに、さっきまでサボッたことで目立ってはいたが、それだけでこの視線はない……。

「それじゃあ、悪いけどもう一度自己紹介してもらえる?」
大学生がやっと先生のほうを向いた。

「あっ、はい。えっと、体育館でも言いましたが名前は、本田 隼人って言います。好きな教科は、音楽です。皆さんこれからよろしくお願いします」

うわっ、自己紹介しながらも俺のことチラチラ見てきやがった。

「キャー、本田先生カッコいい!」

「ほんとだよねー。本田先生と慎君が並んだらもうサイコー。絵になるー」

「ほんとほんと! 一回でもいいから並んでほしいよね!」

はっ? おまえらなに言ってんの? なんで俺があんな奴と並ばなきゃ行けないの? てか、俺とあいつって男だよ? どうすればあいつと俺で絵になるんだよ。

「はい。みんな、本田先生に質問がある人は手を挙げてー」

「はーい!」 「はい! はい!」

先生が質問ある人って言った瞬間周りの奴等がうるさくなりやがった。
少しは、静かにするってこと出来ないのか?

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