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ひねくれショタと変態大学生の平和的日常

第1章 大学生がやって来た。

「先生! 彼女は、いますか?」

「先生! 好きな食べ物は、なんですか?」

「先生! じゃあ嫌いな食べ物は?」

「先生! 嫌いな教科は、ありますか?」

「先生! 好きなタイプは?」

へっ、アホか。そんな一辺に聞いても答えられる訳ねーだろ。しかもなんだあの最後の質問はよ……。第一、あいつに質問する価値なんかねー。

「えっとですね、彼女はいません。好きな食べ物は、ハンバーグとかですかね。嫌いな食べ物は、あまりありません。嫌いな教科は、体育とかです。最後に好きなタイプなんですけど、自分は喋ったりするのが苦手なので話やすいタイプの人がいいですかね」

「キャー、もうカッコいい! 最後タイプのこと言うとき赤面してたよー」

「ねー、カッコカワイイ!」

なにあいつ。全部の質問に一回で答えちゃったよ……。しかも最後赤面とか……絶対心の中ではうるせーなとか思ってるくせに。

「はーい、みんな時間になったので終わりにしましょう」

「起立! 礼! ありがとうございました!」

「ねぇねぇ、先生って…………」

授業が終わった瞬間、みんな一斉にあいつのところに走り出して行った…。

まぁ、俺は興味の欠片もない……先生に見つかる前に屋上に直行だ。次の授業なんてサボるに決まってる。

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