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「！？　誰だ！？」

途端慌て出すオッサン。

そしてそんな様子のオッサンなんか眼中にもないようで、軽い足取りで歩いてくる男。

「もう一度言う。その子から離れろ」

さっきよりも低いトーンを発した。

そして、さっきまでのとはくらべものにならないくらいの殺気を放ち、ぶつけられていない俺まですくむような威圧感を醸し出していた。

「おまえは……草風 蒼時。なんでおまえがここに……？」

「いいからその子を離せ」

また伝わってくる殺気。

そしてそそくさと離れていくオッサン。

「大丈夫か？」

そういって男は俺の身体を縛っていたロープをほどいてくれた。

やっとのことで解放された俺。けどこの状況は変わらなかった。

「さて、と。まずお前らは元の組に戻ってもらう。そこで殺られてこい」

男がそんな言葉を発した途端、オッサン達は顔面真っ青になってしまった。

そして、逃げようとするオッサン達。

「みんな出てこい！　そいつらを捕まえろ！」

だが、そんな男の一声で次々と違う男達が現れ一瞬にしてオッサン達は捕まった。