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ひねくれショタと変態大学生の平和的日常

第7章 それぞれの過去 二

「……。別に。怒ってねぇし」

あっ。なんか草風の怒ってムスっとしてる顔可愛い…。

……いやいや。だめだ。今は草風に怒られてんだからしっかりしなきゃ! そんなこと思ってちゃ駄目だ。

「じゃあやっぱりあれか? あれが気持ち悪すぎて俺をさけてんのか?」

まぁ、あたりまえだよね。あって間もない人からあれされたらねぇ。

「…だからそんなんじゃねぇって」

えっ!? ちがうの!?

「じゃあなんでさけてんだ? 俺、あれ以外になんか気にさわることしちゃったか?」

じゃあほんとになんでだよ……。

根本的に俺が嫌い……みたいな?

「そんなことはない……」

気にさわるようなことはしてないと。じゃあやっぱり根本的に無理な感じか……?

「じゃあなんで……?」

「それは……」

「それは?」

「それはだ。別に俺はおまえにされたことが原因でさけてるわけじゃない。ただ、おまえがあんなことした理由がわからないから避けてるだけだ」

え……。ん? ちょっと待って。草風の言ったことがよく理解出来なかったよ。

つまりまとめると、草風が俺を避けてる原因は俺があんなことをしたから。じゃなくてあんなことをした理由がわからなかったから。ってこと?

待って。理由? 理由ですか?

んなもん好きだからに決まってるじゃん!

てかでも、まさかそれが原因とは思わなかったわ。もっと違うことだと思ってた。それだけか。

でも、よかった。

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