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ひねくれショタと変態大学生の平和的日常

第7章 それぞれの過去 二

「う、疑り深い奴だな! そうだよ。俺はお前にあろうことか恋愛感情を抱いちゃったんだよ!!」

草風の顔……赤い。可愛い。

「って、なに言わせてんだよ。くそ」

って言ってる顔も赤くて照れてて…可愛い。

「慎……」

思わず勢い余りまくって下の名前でよんじゃったよ。で、でも、拒絶はされない…よな。

「じゃ、じゃあ俺、教室に戻るから」

大丈夫そうだ。よかった。

「あ、嗚呼。……慎!」

「なんだよ?」

いい忘れていたことがあったんだ。

「俺今、すっごく嬉しいよ!」

そう言いながらタオルを渡す俺。

「そ、そうかよ。よ、よかったな」

「嗚呼。ありがとう」

「俺はもう行くからな!」

俺は草風にタオルを渡した。理由は、俺達のことをずっと見ていた人物がいたからだ。だから、タオルに二つ物をくるめて渡した。

相手に解りやすいようにあのタイミングで。

このあと俺のところに相手が来るように。

学園のマスターキーを、メモを。

……それに、今回の相手は知り合いのようだし。

――全てはおまえを守るために――

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