
雪の華~Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第4章 LessonⅣ 忍ぶれど
「夢?」
聡は不思議そうな表情だ。
「聡さんに写真を撮って貰うのに初めてメールした日、あの夜に夢を見たの。不思議な夢だった」
輝は簡単にあの夢について話した。一面の銀世界に建っていた小さな教会、自分はウェディングドレスを着て教会の前に立っていたこと。
そして、漸く思い当たった。先刻、吉瀬が輝の髪についた雪を払ってくれたシーンのことだ。あれは、まさしくあの夢の中での出来事だった。
が、いかに何でも、その隣にタキシード姿の見知らぬ男がいたとまでは話せなかった。よほど結婚願望が強いのかと呆れられそうで怖かったからだ。
聡は不思議そうな表情だ。
「聡さんに写真を撮って貰うのに初めてメールした日、あの夜に夢を見たの。不思議な夢だった」
輝は簡単にあの夢について話した。一面の銀世界に建っていた小さな教会、自分はウェディングドレスを着て教会の前に立っていたこと。
そして、漸く思い当たった。先刻、吉瀬が輝の髪についた雪を払ってくれたシーンのことだ。あれは、まさしくあの夢の中での出来事だった。
が、いかに何でも、その隣にタキシード姿の見知らぬ男がいたとまでは話せなかった。よほど結婚願望が強いのかと呆れられそうで怖かったからだ。
