
雪の華~Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第2章 LessonⅡ 心ときめく記念日
輝は涙をぬぐい、やっとのことで言った。
「違うんです」
「え?」
吉瀬が眼を見開く。
「私、あまりにも嬉しくて。それで、つい泣いてしまいました。私の方こそ、ご迷惑だったでしょうに、ごめんなさい」
「じゃあ、何か気に障ったというわけでは」
「もちろんです! そんなこと、あるはずがありません」
いささか力みすぎた物言いに輝がうす紅くなると、吉瀬は笑った。
「いや、それをお聞きして安心しました」
「生まれて初めてのウェディングドレスを着ただけで、かなりテンション上がったし、その上、こんなに綺麗にして頂いて―。もう、本当に何と言ったら良いか判らないくらい幸せで嬉しくて、気がついたら勝手に涙が溢れてきて」
「違うんです」
「え?」
吉瀬が眼を見開く。
「私、あまりにも嬉しくて。それで、つい泣いてしまいました。私の方こそ、ご迷惑だったでしょうに、ごめんなさい」
「じゃあ、何か気に障ったというわけでは」
「もちろんです! そんなこと、あるはずがありません」
いささか力みすぎた物言いに輝がうす紅くなると、吉瀬は笑った。
「いや、それをお聞きして安心しました」
「生まれて初めてのウェディングドレスを着ただけで、かなりテンション上がったし、その上、こんなに綺麗にして頂いて―。もう、本当に何と言ったら良いか判らないくらい幸せで嬉しくて、気がついたら勝手に涙が溢れてきて」
