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キレーな顔した狼さん。

第3章 2匹目

「お、俺でしか勃たないって…」
……やべ…何だこれ…嬉しい…ぞ?
あー…顔がニヤける…

「何、笑ってんの?こんな格好で」

「え!?わ、笑ってなんて…ん?こんな格好?」
口角を上げながら言う瑠樹の言葉を不思議に思い、
自分の格好を見てみた

すると

「はあ!?///」
完全にしくじった…
耳に全神経、集中させてたから気づかなかった…まさか、瑠樹が話ながらも俺の服を脱がせてた、何て…

ワイシャツはかろうじて羽織ってはいるが前全開、ズボンとパンツに関してはずり下ろされている

「うわっ、バカっ…見んなってっっ///」

俺はしゃがみ込ながら手で、できるだけ下を押さえつつズボンを上げようとする…が

「ダメだってば☆」
と言って瑠樹が阻止しながら
俺の手を掴み上へ上げた

「や…やめ…」

「汐里はドMだな?こんな格好でさっきはにやけてたもんな?」

「ち、ちげーって…」

「じゃあ、変態か?」

「変態はおめーだろうが!!」

心からこう言いたい…お前に言われたくは無い、と

「当たり前だろ?俺は男だ」

「俺も男だ!!」

「じゃあ、なんで笑ってたんだ?」

「だ、だからっそれはっ!」

「それは?」
瑠樹がからかうように聞き返す

「お前が"俺にしか勃たねー"とか言うからっ嬉しくて笑ってたんだよ…」

「…え?…嬉しい?」

瑠樹がびっくりした顔で聞き返してくる

「何だよ、その顔は!」

「…だって…今…嬉しいって…なんで?」

「何でか?んなもん、不安だったんだよ!どーせ、俺ばからかって…遊んでんじゃ…ねーか…とか………」

……ん?…俺は今…こいつに…何を…
………………はあ!?!?!

「ちょっちょちょちょちょちょちょちょっと待て!
いっ今の無しっ!!///」

ニヤア…

「ひっ!?」

今まで固まっていた瑠樹がいきなり
笑い出した

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