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キレーな顔した狼さん。

第11章 8匹目

__ガチャっ

「ほら、ここが開いてるから使っていいわよ」

案内されたのは、普通のカラオケ部屋

真ん中の大きなテーブルの回りにイスとソファーが何個かある

テーブルの上にはマイクやら何やら…

やべ…カラオケって久し振りだから楽しくなってきたかも…

「じゃ、私は行くから」

湊さんは俺達を部屋にいれると
さっさと帰って行く

何か掴めない人だな…湊さんって。

「汐里?早くおいで」

「あっ…ああ」

いつの間にかソファーに座っていた
瑠樹が隣をポンポンと叩いて俺の座る位置を示す

瑠樹、もー怒ってねーのか?

「何ビクビクしてんの、汐里」

「えっと…な、なんでも…」

ヤバ、俺そんなに解りやすかったかな…

緊張気味に瑠樹の横に腰かける。

俺からわざわざ、さっきの話を掘り起こすとかってゆーミスだけはしないよーに気をつけ無いとな

「そう?俺はてっきり…「あ、ああっ、さっきのだろ?湊さんと店長ったら…何言ってんだろな!」」

「……」

「……」

俺達の間には沈黙とアーティスト達の話声がTV画面を通して流れる

「……」

「あ…」
な、何やってんだ俺!?
あんだけ気をつけようって誓ったのに…何自分から掘り起こしてんだよ!?

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