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翔ちゃんとニノちゃんのヒミツ

第14章 お仕事だぁぁぁ

翔「…今…何時…?」

重い口がゆっくりと動いた。

二「8時です。翔くんがいつも起きる時間 でーすっ♪」

翔「…ふぅーん…。てか…なんでそんな嬉 しそうなの?」

少しはにかむ翔くん。

…やべー…これこそハニカミ王子だぁ…///

二「えっと…翔くんより早く起きれたか らですっ♪」

翔「…そんなこと?…」

二「え…そんなことです」

翔「………くだらな…」

鋭い視線が付き刺さる。

…ほんとは… 怒ってるの…?汗

沈黙の空気が流れ出す部屋。

私がなんか言うべきなんだろーかっ。 けどまた冷たいこと言われちゃうか もっ。 でもなんも言わなかったらどーすること もできないしっ。

二「ううう…うぅぅ…」

翔「…?」

二「うぅっ…うぅっ…」

翔「…ニノ…?」

二「翔…くぅ~んっ(T_T)」

翔「ありゃ…泣いちゃった…」

ボロボロと溢れ出す涙の雫。

最近、ずっとそうだ。 ささいなことでも涙が出てくる。 止まらない。

翔「ごめんね。ニノ…。ちょっと酷いこ と言っちゃったね…。」

二「うぅっ///うっ…(T_T)」

翔「こっちおいで…?」

翔くんの手が私の前に差し出される。 それを私は握らないわけにはいかなかっ た。

ギュッ

翔「はい、いい子。」

ゆっくりと翔くんの方へ近づいた。

なんだか泣いているのが申し訳なくなっ た。

翔「ニノ、俺に…キスして?」

二「ふぇ…?」

翔「白雪姫はねぇ、王子様のキスで目を 覚ますんだ。…立場逆かな?笑」

二「クスッ///」

翔くんの“優しいぬくもり”に涙は溶けて いった。

翔「だから…今度は白雪姫の優しいキス で王子は目を覚ますんだよ。それが現 在。笑」

二「よーするに、私がキスすればいいん ですよねぇ?」

翔「そうだよ…♡」

姿勢を整え、手をお腹の上で組み、目を つぶる翔くん。

こんな綺麗な顔に私はいつもキスしてるんだ…。

そんなことを思いながら唇にキスを落と した。

チュッ

翔「……?あれ…?もうお終い?」

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