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翔ちゃんとニノちゃんのヒミツ

第9章 壊れかける愛

只今7時54分。
もうリーダー来るかな?
俺は家を出るとき持ってきた財布の中を確認した。 
ニ「5800円…。」

翔さんの家に戻ったらいっぱいあるけどなぁ…
あんな事あった後に堂々と家になんか帰れないし…。

ニ「はぁぁ…
ピロロ

ニ「!」

リーダーからメールが来た。

『今着いたよー』

俺は見た瞬間部屋を飛び出した。

「4800円ですので200円のお釣り…」

雑にお釣りを受け取り急いで店を出
た。
そしてリーダーを探した。
なぜこんなに焦ってたかわからない。
多分早くリーダーに会いたかったんだと思う。
 
大「ニノー!こっちこっちー!」

後ろからリーダーの声がした。

ニ「リーダー!!」

慌ててリーダーの方へ走った。
黒くて大きな車に乗っていた。
その車は傷一つなく高級感を漂わせる。

大「わぁ!ほんとにメイド服だー!」

車の窓から覗くリーダー。

ニ「すごいでしょ?w★」

大「メイド姿可愛いね(笑)」

ニ「ありがとう?w」

ガチャッと小さく音を立て扉が開く。

ニ「…!凄い…。」

俺は思わず声をあげた。
中は黒い革のシーツがいちめんに貼られておりどことなくアロマの香りがする。
まるで大金持ちの坊ちゃんの愛車のよう。

大「ハハ///凄いでしょ?(笑)最近買い換えたんだ♪」

ニ「凄いね…。俺には真似できない…。」

大「ちょっとお金に余裕が出来たから♪(笑)まあ、座ってよ。」

ニ「し…失礼します…。」

足を踏み入れ助手席に座った。
椅子はものすごく柔らかかった。

大「メイド服着てると女の子みたいだね(笑)」

ニ「それ…翔さんにも言われた…。」

大「あ、なんかごめんね…。」

ニ「ううん。大丈夫。」

小さくクラシックが流れてるからかまるでドラマのように思えた。

大「どこか行きたいところある?」

ニ「どこでもいいよ。でも2人でゆっくり話せるとこがいいかな。」 

大「うーん…。じゃあ俺のオススメのレストラン行こうか♪今回は特別、俺が出すね★」

ニ「えぇ!悪いですよ!レストランって言ったって高いところでしょ?コンビニ弁当なら喜んでおごってもらいますけど…。w」

大「いいの!今回は絶対俺が出すっ!それに俺が誘った訳だしさ♪ニノの話が解決すれば俺はそれでいいから。」

ニ「リーダー…。」

大「ん?」

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