テキストサイズ

翔ちゃんとニノちゃんのヒミツ

第10章 別居生活。

ニ「こ…これ…。「love life」のチケット…。」

大「うん、そうだよ」

love lifeとは高級レストランで行われるイベント。年に一度しか開催されなく、チケットを簡単に取るのは不可能だ。「一緒に食事したカップルは一生一緒にいられる」このようなジンクスが有るだけあってとても人気。

大「翔くんと一緒に行って」

ニ「ちょ…ちょっと待ってよ!こんな高いチケット貰えないよっ…。」  

ニノはチケットを大野くんの胸に押し付けた。

大「どうして?」

ニ「だって俺等が行ったって美味しさなんか全然わかんないだろうし、お金の無駄になると思う…。だから…大「ほんとはね、ニノと一緒に行こうかと思ってたんだ」

ニ「…え…?」

大野くんは切なそうな顔をしてニノを見つめた。

大「これ、開催されるの明後日でしょ?…だけどニノ、明日帰っちゃう訳だから…。だからそれはニノにあげる。俺持ってても誘う人いないし。笑」

ニ「けど俺なんかが持ってても…。」

大「それに翔くんきっと喜ぶよ?…また抱きしめてくれるかも…」

ニ「よぉーーしっ!じゃあ有り難く頂いちゃおうかな?♪」

大「どうぞ笑」

チケットを両手で受け取り、ガッツポーズ。

大「翔くんのこと本当に好きなんだね」

ニ「うん…。大好き!♪」

----40分後

ちーーーん

大「あ、焼けたー!」

ニ「わーい♪」

ガチャッ

オーブンの中を開けるとそこにはふわっふわな黄色いスポンジが♪

大「美味しそうにできたじゃん!」

ニ「ほんとだぁー///リーダーのおかげ!ありがとう!」

大「どういたしまして」


大野くんは手にタオルを巻き付けると
中からスポンジを取り出した。

大「あちちっ」

ニ「大丈夫?」

少し手に湯気が触れた。
ちょっと熱そう。

大「ふぅーー…。大丈夫だよ。」

大きな深呼吸をしたあと冷蔵庫から苺と砂糖、それから生クリームを出した。

ニ「これでデコレーションするの?」

大「うん♪俺は今からホイップ作るからニノは苺と砂糖をまぶして。」

ニ「了解!」
 
ウィィィィン

モギュモギュ

ニノは苺のヘタを綺麗に取り除き、四つ切りにして砂糖とまぶした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ