アイツが私のご主人様!?
第27章 秘密のデート。
──────!!!!
神崎クンが指差す先には!
私が一宏のために作ってきたお弁当があったワケで……
『………神崎クン…、それ…』
「あ?なんだよ。
早く食べるぞ!
俺、相当腹減ってるから…
りおチャン特製のお弁当、
ん~~、100円で買ってやる!ププッ」
はい、と
100円玉を渡してくる神崎クン。
『………あれ?
私が作ってきたお弁当は、100円の価値しかないってこと!?』
「アハハ!
そんなに怒るなよ!りおチャン。ププッ
むしろ…
100円も!
価値が付いたことに誇りを持て!クスッ」
『はあ…!?
なら、食うな~~!!!』
神崎クンが持っている
お弁当目掛けて、手を伸ばす。
「おい、やーめろ!
俺の昼飯を奪おうとするな。フン」
パカッとお弁当を開ける神崎クン。
!!!!!!
──────あッ、!!!
中身が……
グチャグチャに崩れていた……!!!泣
『き、汚い…!』
「……なんで?
汚くなんかねぇよ…?」
『えっ!?』
「アハハ!
りおチャンらしい、
お弁当のアレンジだなっ!ニコッ」
『神崎クン、無理してるでしょ!』
…ぜったい、してるねっ!!
「………無理なんか…
無理なんかしてねぇよ…。フン
だ~か~ら~!
俺、庶民の弁当なんか食べたコトねぇからさ…
食べてみてーの!ププッ」
『え、』
「…………それに、
りおチャンが作った弁当だから…
食べてみてぇと思った…!」
『え……っ?////』
──トクン
わわ!////
今、トキめいちゃった…///あぁ…
「………まっ、////
ほんとは、
ど、ド庶民のりおチャンが作った弁当の味が…
気になるだけ…だけどな!アハハ////」
………そうゆうことかいっ!も~っ////
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