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契り

第4章 鬼狩

え…?

誰・・?

知らない・・人。

「お初にお目にかかります」

立ち上がり、目の前の紺色のスーツに鶯色のネクタイの紫楼と同じくらいの身長の男が、頭を下げた。

吊られて僕も会釈する。

「猟奇専門捜査班の戒(かい)と言います」

名刺を渡された。

耳に聞こえてくる言葉と名刺の文字が何を指しているのかが、すぐに理解できた。

--- どうして

心臓がバクバクと音を立てる。

ここで、動揺しちゃいけない。
冷静に…

「鬼と同居中と調査結果が出ました」

出たって…?

いつ、僕は調べられたんだ?
ずっと見張られていたのか?

さっきとは違う動揺。
今度のは、恐怖にも近い。

紫楼が、僕のところに来てから
丁度3ヶ月目の昼下がり僕は、病院の面接室で椅子に座ることも忘れ、同じように立つ男に出されたお茶を眺めていた。

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