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契り

第1章 居候

人差し指を一本立てて、天井に向けてクルクルすると大きなバックが床に現れた。

「魔法?」

「どうなんだろうな。どこか同じなのかもしれない」

聞いたら、鬼は考え込んだ。

「あ、それから。俺は紫楼。名前で呼べよな」

全く違うことを口にすると、また腕を組み難しい顔になった。

「紫楼…角ってあるの?」

素朴な疑問一つ目。

「あるぞ。ホラ」

頭を下げ、頭のてっぺんの髪の毛を掻きわけてくれた。

小さいつ角が2本。

--- あった!

「すごい!紫楼!」

カッコいい。
すごくいい。

すごい感動!

「あと、黄色と黒のパンツ」

言いかけて怒鳴られた。

「履くか!」

でも、怒ってないのは顔を見れてば解る。笑ってる。

「角は丑。この牙が寅。この二つは鬼門を意味するんだ。それでイメージが黄色と黒。あとは今度話してやる」

話は、真面目だ。

素朴な疑問二つ目は、わりと難しそうな話みたい。

「で…魔法が使えるのは?」

これを聞きたい。

「便利になったんだ。俺だって知りたいんだ。質問するな」

ピシャ!と言われて三つ目の疑問は、敢え無く玉砕。

「で。居候、していいか?」

え?

「あぁ。いいよ。紫楼、楽しそうだし。この広い家、1人じゃつまらないから」

それに、勾玉の滲みが、そうしろって言っているような気がした。


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