愛して、愛されて。
第2章 狂愛の先
俺のモノを飲み込んでいた奏太のそこを、優しく拭き取る。
染み付いた汗も、奏太の白濁も、全て綺麗に拭き取った。
服を着せて、俺の部屋まで抱き抱えて連れていく。
行為をしていたベットに、寝かせるわけにはいかないから。
きっと、目が覚めた時の奏太が、おかしくなってしまうだろうから。
全部、俺のせいなのに。
どこか客観的に考えてしまう自分に、笑えた。
俺は、最低だな。
最低だと分かっていながら、奏太を手放すことが出来ないでいる自分。
身勝手だと知っていながら、奏太を手に入れたくて、自分のモノにしたくて。
我が儘よりも傲慢で、卑しい俺の欲は、日に日に募っていくばかりだった。