愛して、愛されて。
第8章 壊れる音
「きょっ、、う!、、アッ、んんっ、、やめっ、、、」
苦しい。息が続かない。
このままだと窒息してしまいそうで、俺は恭の胸をドンドンと叩いた。
「っ、、、はぁっ!」
やっと開放された口で、思いっきり酸素を吸い込んだ時だった。
ーーグイッ
強い力に、両手が頭の上で拘束されてしまった。
「恭っ、おい!!」
俺の怒鳴り声がまるで聞こえてないかのように、恭は慣れた手つきで俺の服をまくり上げていく。
「っ、、、!」
露になった2つの蕾に、俺の体温が上がった気がした。
「なあ、奏太。あの人と、こうゆうコトもしてんのか?」
「ひゃっあ、、、んンっ、、は、ぁ!」
ピチャピチャと部屋に響く卑猥な水音に、ゾワッとした何かが背中を走った。
恭の舌が、器用に俺の胸の突起を転がすように舐めあげる。
途中で小さく噛まれ、俺の背中がビクり跳ねた。
「あっ、、、やっ、やめ!ヒィっ、、アッ!」
兄さんに慣らされた体は、もう素直に快感を受け入れるようになってしまっていた。
「はっ、、、感じてるのか。」
そう吐き捨てる恭に、悲しくなる。