血とキズナ
第4章 どうでもいい奴ら
鴇津は煙草を口に含みながら、ユウゴの背中を見送る。
「おら、帰るぞ」
そして早々に教室を出て行こうとする鴇津を、リツは呼び止めた。
「ちょっと。
紫鳳の集会なら、あんたも行かなきゃいけないんじゃないの」
鴇津だって、紫鳳のメンバーだ。
しかもユウゴなんかより、格はずっと上だろう。
行かなくていいわけがない。
「うるせえ、いいから来い」
しかし相変わらず、鴇津は俺様な態度。
彼のすることなすことに、文句をつけるだけ無駄なのだ。
リツは、ため息をつきながら、鴇津の後を追った。
「あ。佐山、合コン行ってこいよ。
帰ったら大人しくタウンワーク読んで待っとくからさ」
リツはそう言って、佐山のいる教室をあとにした。
学校から寮まで、およそ15分。
学校を出てすでに数分たったが、鴇津は一言もしゃべらず、ただ黙って歩いていた。
リツは、鴇津の顔色を観察しながら、話しかけた。
「ねえ、本当に集会とやら行かなくていいの?」
煙草の煙を吐き出し、鴇津は言った。
「いいんだよ、別に」
「でも、メンバーとの交流会でしょ? なんか大事な用とかさ」
「うるせえな、俺がいいつったらいいんだよ。
それに集会ったって、ただ酒飲んでバカ騒ぎするだけだ」
「え、いいじゃんバカ騒ぎ。楽しそうじゃん」
しかし鴇津は、煙といっしょにため息を吐くだけだった。
「おら、帰るぞ」
そして早々に教室を出て行こうとする鴇津を、リツは呼び止めた。
「ちょっと。
紫鳳の集会なら、あんたも行かなきゃいけないんじゃないの」
鴇津だって、紫鳳のメンバーだ。
しかもユウゴなんかより、格はずっと上だろう。
行かなくていいわけがない。
「うるせえ、いいから来い」
しかし相変わらず、鴇津は俺様な態度。
彼のすることなすことに、文句をつけるだけ無駄なのだ。
リツは、ため息をつきながら、鴇津の後を追った。
「あ。佐山、合コン行ってこいよ。
帰ったら大人しくタウンワーク読んで待っとくからさ」
リツはそう言って、佐山のいる教室をあとにした。
学校から寮まで、およそ15分。
学校を出てすでに数分たったが、鴇津は一言もしゃべらず、ただ黙って歩いていた。
リツは、鴇津の顔色を観察しながら、話しかけた。
「ねえ、本当に集会とやら行かなくていいの?」
煙草の煙を吐き出し、鴇津は言った。
「いいんだよ、別に」
「でも、メンバーとの交流会でしょ? なんか大事な用とかさ」
「うるせえな、俺がいいつったらいいんだよ。
それに集会ったって、ただ酒飲んでバカ騒ぎするだけだ」
「え、いいじゃんバカ騒ぎ。楽しそうじゃん」
しかし鴇津は、煙といっしょにため息を吐くだけだった。