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家庭教師

第15章 二人だけの時間、そして秘密

さっきは、里美のちょっと慣れた感じでぶつけどころのない嫉妬心を覚えたが、いまは女らしくてちょっとお姉さん的な里美がさらに愛おしく感じた純太であった。


『ねえ、先生』


『なあに、純太』


『ありがとう』


『なによ、突然』


『俺もよくわからないけど、言いたくなった』


『変なの』


『ね、変だね』


二人は熱いコーヒーをすすり、静かな時間を楽しんだ。


里美が入れてくれたコーヒー、さっきより数段と美味しいと思いながら純太はコーヒーを味わった。

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