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側にいられるだけで④【牡丹の花の咲く頃には】

第19章 第四話 【牡丹の花咲く頃には】 再会

 まるで大切な宝物を愛でるかのような慎重な手つきから、トスが初めて男に抱かれるキョンシルを気遣っているのだと彼女自身にも判った。
 大切に扱われていると思えば、最初に感じた未知の行為への恐怖も幾分かは薄らいでいく。
 床に横たえられたキョンシルは更にチマ、下着のズボンも優しく脱がされた。最後の下履きから脚が抜き取られ、キョンシルは身を縮めるようにして丸めた。
 トスに何もかも見られているのかと思うと、恥ずかしくて消えてしまいたい。それは彼を恋い慕う気持ちとは全く別の、娘らしい恥じらいであった。

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