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「なら、旦那さまが愉しむだけ愉しんだ後は、俺たちでさんざん可愛がってやろうぜ。殺すのはその後でも良いだろ、兄貴」
「全く、お前って奴は」
「痛ぇなあ。何もこづくことはないだろう」
　二人の男たちの声が次第に遠ざかってゆく。キョンシルはすっかり覚醒した状態で、今の自分の状況を冷静に分析した。
　どうやら話し声は外から聞こえていたらしい。
　当然ながら、キョンシルは今、全身を縛められて床に転がっていた。両脚は一纏めに縄で括られ、両手は後ろ手にしてやはり括られている。口には猿轡がかまされている。