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　トスの声がやや勢いを得たように活気づく。キョンシルは首を振った。
「おかしくはないけど、意外っていえば意外。そういえば、漢陽のお寺のお坊さまとも結構古くからの知り合いだったようね」
　キョンシルの言葉に、トスが気圧されたように眼を見開いた。
「あっ、ああ。まあ、な」
「トスおじさんがそんなに信心深い人だなんて知らなかった」
　少し冗談めかして言うと、トスも屈託ないて笑みで応えた。
「良かったよ」
「え？」
　キョンシルが小さな観音像に魅せられていると、トスのホッとしたような声が耳を打った。