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側にいられるだけで④【牡丹の花の咲く頃には】

第2章 哀しみはある日、突然に

 このひと月後、母はついにトスと結ばれる。既に祝言の日取りも決まり、母の美しさには更に最近、磨きがかかった。指先一つ動かす仕草にも時折、娘のキョンシルですら、ハッとするほどの艶めかしさが漂っている。

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