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　キョンシルといると、トスは振り回されてばかりだ。くるくると空模様のようによく変わる表情は見ていて飽きないし、思ったことをポンポンと口にするのも新鮮だ。人によっては、遠慮がないとか思慮が足りないと感じるかもしれないが、トスはキョンシルの率直さをむしろ好ましく思った。
　元々、無邪気で明るい少女だとは判っていたけれど、それでもまだミヨンが生きていた頃は、母親の陰で目立たなかった。言いたい放題に物を言っているように思えても、子どもなりに遠慮して、トスが訪ねていったときは、自分から〝遊びにいく〟と家を出ていくような娘であった。
　キョンシルの側にいると、刻の経つのを忘れてしまう。