
側にいられるだけで④【牡丹の花の咲く頃には】
第2章 哀しみはある日、突然に
その夜、朴(パク)・トスが訪れた。トスは大概、数日に一度の割合でミヨンを訪ねてくる。
既にトスがこの小さな家に脚を踏み入れてから、一刻近くになろうとしている。いつもここまで待たされることはないのに、どうしたことだろうか。
ずっと居間で待ち続けているトスの貌には、明らかに疑念が浮かんでいる。特に不機嫌とかいうのではないけれど、明らかに困惑がその端正な顔に滲んでいる。
ミヨンとトスが居並んだ様は、とてもお似合いだ。まさに、美丈夫と美女の取り合わせである。トスの風貌は少し翳りのある美男タイプだ。いわゆる若い娘たちが好むような優男では断じてない。
既にトスがこの小さな家に脚を踏み入れてから、一刻近くになろうとしている。いつもここまで待たされることはないのに、どうしたことだろうか。
ずっと居間で待ち続けているトスの貌には、明らかに疑念が浮かんでいる。特に不機嫌とかいうのではないけれど、明らかに困惑がその端正な顔に滲んでいる。
ミヨンとトスが居並んだ様は、とてもお似合いだ。まさに、美丈夫と美女の取り合わせである。トスの風貌は少し翳りのある美男タイプだ。いわゆる若い娘たちが好むような優男では断じてない。
