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　しばらく沈黙が落ちた。和尚は何やら思案に耽っているように見える。
「儂とトスの父親は友達同士だった。それも、幼い頃よりの無二の友でした。―儂に言えるのは、今はまだこれだけですよ」
「和尚さまとトスおじさんのお父さまが友達？」
　よほど素っ頓狂に聞こえたのか、和尚は腹を揺すって笑った。
「何をそう愕いているのですか。儂にだって、若い頃はあったのですよ」
「いえ、別にそういう意味で笑ったのではありません」
　キョンシルが肩を竦めるのに、和尚は小さな息を吐いた。
「トスがそなたに何も話していないというに、儂が割り込んで余計なことをぺらぺらと喋るわけにはゆかぬでな。あれにもあれの考えがあるのだろう。