
側にいられるだけで④【牡丹の花の咲く頃には】
第10章 第二話 【はまなすの咲く町から】 恋の病
「それは、どういう意味です?」
「つまり、俺はあいつの保護者だ。判りやすくいえば、親代わりというところかな」
「それでは、キョンシルの父親のような存在だと考えて良いのですね?」
「ああ、構わない」
と、突如としてウォンジュンが両手をついた。
「その話を聞いた上で、お願いします。どうかキョンシルを私の妻に下さい」
誇りも意地もすべて棄て、捨て身でキョンシルを得ようとる若者。その若者のひたむさが羨ましくもあり、好ましくも思える。トスは、知らず複雑な笑みを見せた。
「つまり、俺はあいつの保護者だ。判りやすくいえば、親代わりというところかな」
「それでは、キョンシルの父親のような存在だと考えて良いのですね?」
「ああ、構わない」
と、突如としてウォンジュンが両手をついた。
「その話を聞いた上で、お願いします。どうかキョンシルを私の妻に下さい」
誇りも意地もすべて棄て、捨て身でキョンシルを得ようとる若者。その若者のひたむさが羨ましくもあり、好ましくも思える。トスは、知らず複雑な笑みを見せた。
