
側にいられるだけで④【牡丹の花の咲く頃には】
第12章 第二話 【はまなすの咲く町から】 心のありか
でも、あいつがどういうわけか、いつも盾になって庇ってくれた。いつも女の尻ばかり追いかけてるような奴だが、なかなかどうして、あれで正義感のある男だ。真に弱い者には優しくて、威張り腐ってる奴には徹底的に牙を剥く―そんな奴なんだ」
思ったとおり、光王とウォンジュンは表面は反発し合うように見えて、その実、互いを誰よりもよく理解しているようだ。
「ウォンジュンさまは恵まれてます。誰よりも心配して下さるお父さま、それに、あなたのことをよく理解してくれる友達までいるんですもの」
キョンシルは微笑み、頭を下げた。
「それでは、私はこれで失礼します」
「待って」
思ったとおり、光王とウォンジュンは表面は反発し合うように見えて、その実、互いを誰よりもよく理解しているようだ。
「ウォンジュンさまは恵まれてます。誰よりも心配して下さるお父さま、それに、あなたのことをよく理解してくれる友達までいるんですもの」
キョンシルは微笑み、頭を下げた。
「それでは、私はこれで失礼します」
「待って」
