
側にいられるだけで④【牡丹の花の咲く頃には】
第13章 第三話 【むせび泣く月】 出逢いはある日、突然に
―キョンシル、あなたは私から何もかもを奪ったのね。
―お母さん? 一体、何を言っているの?
小首を傾げるキョンシルに、母ミヨンが辛そうに言う。
―お前は私からトスを奪った。それに、トスと生きていくはずの未来も。キョンシル、お前は私が心ノ臓を患っていることを知っていたのだろう? 知っていながら、わざと知らないふりをして、私をむざと見殺しにした。
―そんな、お母さん。私は知らなかったわ。もし、知っていたとしたら、お母さんを馬に括りつけてでも医者に連れていっていたわよ。
キョンシルの必死の訴えに、ミヨンが凄艶な笑みを刻む。
―お母さん? 一体、何を言っているの?
小首を傾げるキョンシルに、母ミヨンが辛そうに言う。
―お前は私からトスを奪った。それに、トスと生きていくはずの未来も。キョンシル、お前は私が心ノ臓を患っていることを知っていたのだろう? 知っていながら、わざと知らないふりをして、私をむざと見殺しにした。
―そんな、お母さん。私は知らなかったわ。もし、知っていたとしたら、お母さんを馬に括りつけてでも医者に連れていっていたわよ。
キョンシルの必死の訴えに、ミヨンが凄艶な笑みを刻む。
