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「そりゃア、手蹟も並外れてるし、何より仕事が丁寧だ。やはり、両班の若さまは、俺ら庶民とはここの出来が丸っきり違うねえ」
　と、自分の頭をちょんちょんと指でつつきつつ、ご満悦の限りである。
「おじさんに歓んで貰えて、良かったわ。それでこそ、私も紹介した甲斐があったというものよ。だから、言ったでしょ。私の推薦する人に間違いはないって。これでも人を見る眼だけは備わっているんですからね」
　胸を反らして言うのに、ホンジュは小さく肩を竦める。
「ヘッ、よく言ったもんだ。まあ、今回だけはキョンシルの見る眼も間違っちゃいなかったようだがな」
　キョンシルは笑って頷き、やはり嬉しげに微笑むソンと目配せし合った。