テキストサイズ

側にいられるだけで④【牡丹の花の咲く頃には】

第14章 第三話 【むせび泣く月】 意外な事実

 キョンシルが狼狽えるのに、ホンジュはしたり顔で頷いた。
「確かにな。トスにとっちゃア、そこの若さまの登場は何とも嬉しくないだろうがなぁ」
「おっ、おじさん。良いから、もう黙って」
 キョンシルが手のひらで口を塞ぎかねない勢いなので、ホンジュは笑いながら口をつぐんだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ