
側にいられるだけで④【牡丹の花の咲く頃には】
第17章 第四話 【牡丹の花咲く頃には】・戻らぬ男
「いいえ、トスおじさんなら、まだ帰ってないけど」
首を振ると、案の定、いつもは屈託ないウンスクの顔が翳った。
「俺はもうとっくに帰ってるとばかり思ってたんだけどな」
「今夜というか昨夜は一緒ではなかったの?」
帰ってこないトスを待っている中、昨日から今日になってしまった。キョンシルの問いに、ウンスクは申し訳なさそうに言った。
「途中で別れちまったんだよ。確か日付が変わったばかりくらいの時刻だったと思うんだが、俺、馬鹿だから、兄貴を怒らせちまってさ」
「それで、トスおじさんはどこに?」
ウンスクは蒼い顔で言った。
首を振ると、案の定、いつもは屈託ないウンスクの顔が翳った。
「俺はもうとっくに帰ってるとばかり思ってたんだけどな」
「今夜というか昨夜は一緒ではなかったの?」
帰ってこないトスを待っている中、昨日から今日になってしまった。キョンシルの問いに、ウンスクは申し訳なさそうに言った。
「途中で別れちまったんだよ。確か日付が変わったばかりくらいの時刻だったと思うんだが、俺、馬鹿だから、兄貴を怒らせちまってさ」
「それで、トスおじさんはどこに?」
ウンスクは蒼い顔で言った。
