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　微苦笑を陽に灼けた面に滲ませている。
　キョンシルもつられて笑った。
　不思議だった。トスといると、祖父のことや諸々で不安な心が知らない中にすうっと軽くなってゆく。
「イルチェさまの容態はどうだったんだ？」
　トスもどうやら気になっていたらしい。すかさず訊いてきた。
　キョンシルは頷いた。
「思っていたよりは元気そうに見えたわ。でも、やはり、顔色とかは悪かった。去年の春に逢ったときよりは一回りどころか二回り以上痩せたのではないかしら」
「そう、か」
　トスは浮かぬ顔で相槌を打った。