無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「もしかして苦手？」
「いやいやいや。大好きだよ、大好き。でも、急に子供は早すぎない？　まずは２人きりの新婚生活から始めなきゃ。子供は２人を満喫してからでも」
「何の話？」

　顔を赤く染めている空良さんの頭の中が謎すぎる。

「え？」
「実はここに１カ月に１回子供たちが遊びに来るの。それが明日なんだけど……にぎやかなのが嫌だったら３時間くらいどこかへ」

「なんだ。ああ、全然構わないよ。でも、遊びこの家へってどうして？」
「図書館へ来る子たちと仲良くなって、お家だったらお菓子も食べれるし、騒げるしって子供たちが提案してくれたの」

　子供たちが眩しすぎる笑顔で提案してきたのだ。どうやって断れるというのだろう。
　空良さんはふふっと小さく笑った。
「古都さんらしいね。俺も一緒に遊んでいいかな」
「もちろん」



　空良さんならすごく仲良くできそうだ。
　黒滝さんは子供は嫌いだからと、毎回子供たちが来る日は出かける。
　明日もそうなのだろう。