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「柏さん？！彼氏いるの？！」

「エリカちゃんって呼んでいい？！」

「メアド教えて！」

「今度デートしよ！」

男子生徒が、転校生の机を一気に囲んだ。

うわぁ…すごいわ。

あれがおっぱいの力か…。






違うか。









ああいうのって女の子嬉しいのかな…。
そりゃでもあんなに男に囲まれてるのは迷惑だったりするのかな。

でもなんやかんや嬉しくないこともないよな…。




と、思ったら、








バンっ








と、いきなり机を叩く音が教室に響いた。



「うるさい…。」



転校生だ。



「か…柏さん？！どーしたのっ？！」


委員長槇本が、心配して声をかける。


「どーして、簡単に聞けるわけ？どーして、なんでもかんでも聞くわけ？男ってどこの国でもみんな一緒なの？可愛い可愛いって女の子とりあえず口説いとけば簡単に落とせるなんて思ってたら大間違い。」



さっきのアニメ声とは全然違った、ドスのきいた声だ。

どうやら本気で怒ってるみたいだ。