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初恋好為

第1章 すきなもの好きな人

「いいよ。聞くよ!」


「あ…あのね…私ね、隣のクラスの花沢くんって人が好きなの…。花沢くんとは小学校から一緒で…でも花沢くん…すごいモテるやしくて…。」


「うんうん。」


「それで私不安なの!いつか彼女できるんじゃないかなって…でも、告白する勇気もなくて…。どうしよう…。」


「うーん…僕、全然恋愛経験ないから全然答えられないけど…思ってること言ってもイーい?」


「うん。お願いします。」


ここは真剣にきちんと答える僕だ。

「とられるとられるどうしようって思ってるなら、まず行動しなきゃ。話はそれからだよ。告白とかしなくても、友達でいれば一緒にいれるだろぉ?」



「たしかに…。」



槇本さんはしばらく下を向いたまま顔をあげない。

なんか余計なことをいってしまったのかな…


「星野くん!」


「はいっ?」


「ありがとう!おかげでスッキリした!」


「いえいえ!どういたしまして!」


「私がんばってみるね!」


「おう!がんばれ!」


「じゃあ早速だけど、理科教えてもらってもいい?」

「もちろん!」

槇本さんがかばんの中から教科書をとりだそうとした…


「あ!いけない!理科の教科書、家だ!星野くん?持ってない?」


「あったかなぁ…。」


僕はかばんの中身をみた。エロ本三冊に、数学、国語、理科の教科書。

ちょうどあった。

「槇本さん。理科あったよ。」


「よ…よかったぁ…。」

「じゃあどの変がわかんないか教科書見せてみて!」

「うん!えっとねぇ…このへんのページでねぇ…」













「ひっ!」














「ん?どうしたの…ぇ…。」

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