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君がいいんだ

第1章 はじめまして

「あ、お邪魔します。櫻井です。はじめまして!!」
「いらっしゃい!!はじめまして!!」
と見たことある一人が言った
いらっしゃい、ということはこの人が謙一の嫁さんになる人か…
写メよりももっと美人さんだなー

「あ、翔。こいつが響子。で、こっちが…」
「はじめまして…杉本紗英です」
「紗英ちゃんは私と同じカフェで働いてるんですよ」
「はじめまして…こんばんは…」
「櫻井さん!!もうすぐできるから、向こうで座っててくださいね、って、謙ちゃんお客さまを立たせないで!!」

もう尻に敷かれてるのかー(笑)
謙一と一緒にリビングへ行きながら
「謙ちゃんって呼ばれてんのー?」
とからかってやった

ワインを渡し忘れたことに気づき
キッチンに戻った
「みんなで飲みましょ?冷やしておいてください」と差し出すと
「わぁ♪ありがとうございます♪」
と喜んでくれた
でも響子さんの手はパン粉だらけだった
「紗英ー!代わりに受け取ってー」

そう言われた彼女は
エプロンで手を拭きながら俺からワインの
入った袋を受けとる
「ありがとうございます」

ニコッと笑った顔を見て
純粋に可愛い子だなーと思った

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