夢の虹
第1章 席替え
キーンコーンカーンコーン―…
楽しく話していると時間がたつのも早いもので、チャイムがなり時間を知らせる。
みんな、自分の教室や席へと戻っていく。
「起立ーっ、礼ーっ」
そんな挨拶と共にいつものHRが始まる。
担任がいつもの連絡事項を伝えていたが、正直、私はそんな場合じゃない。
さっきは誠司君が叩かれて笑ってしまったが、席替えで別れてしまうかもしれないのは変わらない。
何とかして近くになりたいけど、そんな都合のいい方法なんてあるわけないし…
どうしよう…
「さて、それでは」
あらかた連絡事項を伝え終わった担任がニヤリと笑った。
私の周りはそんな人間ばっかりか(笑)