テキストサイズ

夢の虹

第2章 となり


どきどきどきどき…


うるさい、心臓。

鎮まらないと流星に聞こえちゃうよ。


「はい、ここ見ろー」


前にいる教師が黒板を指し示す。

それを見ようと顔を上げたが、その途中でちらりと流星の顔が目に入る。

私は顔を前に向けて、目だけで流星を盗み見た。

整った顔立ち。

柔らかそうな髪の毛。

野球をやっているのに、綺麗な手。

あ、意外とまつ毛長いんだ。

ほっぺたも柔らかそうだなぁ…

やっぱり流星、かっこいいよ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ