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夢の虹

第1章 席替え


「心愛、おはよっ」


そう小百合は笑顔で挨拶をした。

天使みたいな笑顔―まさしくその言葉がぴったりである。

この笑顔だけなら可愛いんだけどな…

その天使のような笑顔に私も精一杯笑って返す。


「おはよう、小百合。今日も可愛いね」

「そんなの心愛ほどじゃないよ!てか、自分で可愛いって言う嫌な女じゃないもん」


そう言うと小百合はそっぽを向いてしまった。

違う…そういう意味じゃないのに…


「ご、ごめん…そういう訳じゃ…」

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