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夢の虹

第1章 席替え


私は小百合の腕を掴んで伝えた。

相変わらず小百合はそっぽを向いたまま。

ヤバい…ほんとに怒らせちゃったのかな…

やだ…小百合に嫌われたくない。


「小百合…ほんとにごめんなさい…」


そこで気づいた。

―小百合が小刻みに震えていることに。

さ、小百合…?


「…っふふ……あははははは!!」


突然小百合が笑い出した。

しかもお腹を抱えての大笑い。

私はポカンとするしかない。

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