
僕の初恋
第11章 2013年 自由時間
*優介編*
「……」
遅すぎる。
そして、エレベーターにしては臭いな…
とかなんとか思っていたその時
八階でエレベーターが止まった
「あれ」
ポーン
「あら」
エレベーターのドアが開くと、一人の女性がエレベーターに乗ってきた
あれ
今日は貸切なんじゃ…
「あの」
「はい」
「どちら様?」
「あ、ああ私?…もしかして、君が優介くん?」
「ああ」
「私、永野千花!大学2年生だよ。純希の姉です♪」
「な、永野の…」
「そうそう!今日は忘れ物を取りにきただけ♪爺ちゃんが特別に許可してくれたの」
「そ、そうなのか…」
「うんっ♪あーそういえば、純希大丈夫?」
「え?」
「あの子心配で…」
「あ、はい」
そういえば、純希と姉って……
「なあ」
「ん?なあに?」
「純希とヤったの?」
「えっ/// な、何突然…」
「本人から聞いた」
「なあに、お姉さん巨乳だからやりたいの?」
「ち、違う!」
「やだあ、かーわいい♪」
あのなー…
「まあ、それより…」
「?」
「寿也って知ってるだろ」
「あ、うん寿也くん?」
「あいつって、優愛と関係あったりする?」
って、優愛のこと知ってるわけないよな…
「ああ!寿也くんと付き合ってた二歳年下の子でしょ?」
「なんだよ、それ!」
「確かー…中3の頃かな?付き合ってる子がいてね。
……でも、寿也くん、病気だったから…」
「病気?」
「うん…。寿也くん、もう余命宣告まで受けてたからね」
寿也が入院してたなんて…
知らなかった…
