
僕の初恋
第12章 2012年 知らない秘密
「…あの」
「?」
「?じゃなくて、貴方の家こっちじゃないでしょ!」
「…良いじゃん、別にお兄さんはいないんだろうし」
「…まあ、……うん」
「…無責任な兄だな。」
「…お兄ちゃん、夜遊びが多くて。…朝になったら帰ってくるの。私の事はほとんど無視だし。…髪も茶髪に染めてピアスまでして。…ほんとは良いお兄ちゃんなのに」
「ふーん…。お兄ちゃん好き?」
「…うん。」
「え、…どういう意味で?」
「…兄妹、越してるよ。…でも、お兄ちゃんは私の事なんとも思ってないから…」
「…ま、実際話してみないと分からない事もあるよ」
「え?」
「話してくれなきゃわかんない事もあるからさ」
「…うん、なんか少しホッとしたよ。ありがとう」
「/// 」
「もし良かったら、家上がってく?」
「(最初からそーするつもりだったけど)ああ」
