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僕の初恋

第12章 2012年 知らない秘密


*寿也編*






「お邪魔しまーす…」

「ごめんね、なんか汚くて…。」

そこには、兄のと見られるゴミ、教科書、バッグ、制服がぐちゃくちゃに置いてあった。

…酷い兄だな


「……」

我慢してるのかなこの子。…絶対辛いはずなのに。

俺ならこんなの耐えられないのに。

「…優愛、大丈夫?」

「……うん♪大丈夫…だよ」

顔もかなり疲れきってた。家来る前は元気だったのに…


「…あ、リビングのソファーにでも座ってて!」

「…あ、ああ。…手伝おうか?」

「ううん、大丈夫だよ。これくらい、毎日やってる事だから…」

…毎日、こんな事……


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