
僕の初恋
第12章 2012年 知らない秘密
*寿也編*
なんか声が聞こえるけど、いっか。
ガチャッ
「なんか女の子の部屋って感じだな…」
ベッド、机、普通の部屋とあまり変わらないな
「…ん?」
机の方に寄って見ると、そこには写真が飾ってあった
「へー、これが優愛とお兄さんか……」
小学生くらいの写真かな…
しばらくすると、優愛が部屋に来た
「あ、どーだった?」
「なんとか夜ご飯食べてくれてる。…寿也くんお腹空かない?」
「俺は大丈夫。」
「あ、その写真…懐かしいなあ…」
「?」
「私が小学三年生の頃かな?…」
「へー」
……
「……あ、私、何かお菓子持ってくるね」
ガシッ
「え…?」
「平気で行こうとすんなよ」
